はじめに
三国志に登場する英雄たちは、
困難な状況の中で自らの信念を貫き、
時に運命をも切り拓いていきました。
彼らの決断や行動には、
現代の私たちにも通じる
「生き方の手本」があります。
今回は、そんな三国志の中から、
人生の指針となる7つのエピソードを
厳選して紹介します。

三国志とは
三国志は、
魏(ぎ)、呉(ご)、蜀(しょく)の
三国の争いを書いた史実と虚構を交えた
歴史物語です。
主な登場人物
劉備(りゅうび):
蜀漢の初代皇帝
関羽(かんう):
劉備、張飛と黄巾の乱から
行動を共にし蜀の建国に尽くした人物
張飛(ちょうひ):
劉備、関羽と黄巾の乱から
行動を共にし蜀の建国に尽くした人物
諸葛孔明(しょかつこうめい):
劉備に仕え、天才軍師として活躍
曹操(そうそう):
魏の建国に尽力し、
乱世の英雄とされる人物
呂布(りょふ):
武芸を極めた武将
孫権(そんけん):
呉王
馬謖(ばしょく):
人並みはずれた才能は諸葛亮に
高く評価されていた
曹丕(そうひ):
魏の初代皇帝
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三国主な年表
| 西暦 | 魏の出来事 | 蜀の出来事 | 呉の出来事 |
| 220 | 曹丕が魏の文帝に | ||
| 221 | 孫権、魏に臣従 | 劉備が帝位に | 孫権、呉王に |
| 222 | 呉を攻める | 劉備、陸遜に大敗 | 孫権、独自に年号 |
| 223 | 曹仁が呉に敗れる | 劉備死す | 蜀と同盟 |
| 224 | 呉を攻める | 呉の使者、来訪 | 徐盛、魏を退ける |
| 238 | 卑弥呼が遣使 | ||
| 241 | 呉の侵攻を防ぐ | 上庸郡に出兵 | 魏と対峙する |
| 243 | 卑弥呼が遣使 | 姜維が大将軍に | 顧雍、死す |
| 244 | 曹爽、漢中で敗退 | 魏を退ける | 陸遜が丞相に |
| 250 | 呉の混乱に乗じて攻撃 | 姜維が西平へ進軍 | 孫亮が皇太子に |
| 252 | 呉の南部を攻める | 孫権、死す | |
| 253 | 呉と攻防を繰り返す | 費禕が刺殺される | 諸葛恪が殺される |
| 263 | 蜀を平定 | 魏により滅亡 | |
| 280 | 呉を滅ぼし統一 | 魏により滅亡 |

故事
鶏肋
(1)鶏肋
①意味:
鶏のあばら骨は、
食べても腹の足しになるほどの
肉がついてないが、
捨ててしまうには
もったいないというところから、
役に立たないが捨ててしまうには
惜しいという意味。
②曹操が鶏のあばら骨を食べながら、
「漢中地方は欲しいと思うが、
劉備に勝てそうにない」と考えていたところ
夏侯惇(武将)から
今後の計画を尋ねられました。
そこで曹操は「鶏肋」と答えました。
意味が分からない夏侯惇は、
曹操に仕えている楊修(政治家)に尋ねると
「鶏肋には肉がないが
捨てるにはもったいない、
漢中はそういう土地です」と答えました。
死せる孔明生ける仲達を走らす
(2)死せる孔明生ける仲達を走らす
①意味:
優れた人物は、生前の威光を備えていて、
死後も生きている人々を、
恐れさせることの例え。
②エピソード:
諸葛孔明が、魏の司馬仲達(武将)と
対戦中に亡くなったため、
蜀軍は引き返そうとしました。
司馬仲達にも「諸葛孔明の死」の
情報が入り、追撃しました。
しかし、諸葛孔明の死ぬ前の命令により、
反撃に転じたため、
司馬仲達は、諸葛孔明が
まだ生きているのだと勘違いし、
恐れをなして、逃げ帰りました。
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雪中の筍
(3)雪中の筍
①意味:
得難い物を得たり、
ありえないことが起こることの例え。
②エピソード:
呉の孟宗(政治家)は、病気で寝ている母が、
冬にも関わらず筍を食べたいといったため、
あちこち探し回り始めました。
冬の雪で埋もれた竹林に、
筍などあるはずがありません。
「何とかしなければ」と歩いていると、
雪の中から筍が出てきました。
喜び勇んで帰り母に食べさすと、
元気を取り戻しました。
孟宗竹の名前の由来にもなっています。
天に二日無く、土に二王無し
(4)天に二日無く、土に二王無し
①意味:
天に太陽が一つしかないように、
一つの国に君主は二人もいらない。
②エピソード:
荊州(現在の湖北州)を手中にした
劉備に対して、
諸葛孔明が「君主になるべき人が
二人いてはいけない、
もう一人いる益州(現在の雲南省)の
劉璋(群雄)を倒さなければいけない」
といった言葉です。
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読書三余
(5)読書三余
①意味:
読書や勉強するのに適するのは、
季節では冬、一日では夜、天候では雨が
好都合の三つの余韻。
②エピソード:
魏の董遇(儒学者、政治家)に
教えを乞う若者がいました。
董遇は「本は必ず100回以上読みなさい、
100回以上読めば意味は解るはず」
といいました。
若者は「そんなに読む暇がありません」
と答えました。
それに対して董遇は「人の生活には
冬、夜、雨の日の三つの余韻があるので、
使うようにしなさい」
と教えました。
鳥の将に死せんとするや、其の鳴くや悲し
(6)鳥の将に死せんとするや、
其の鳴くや悲し
①意味:
鳥が死のうとしているときの鳴き声は、
人の心を打つほど悲しげである。
②エピソード:
病気のため寝たきりになっていた劉備は、
自分の死を悟り、
諸葛孔明に今後のことを託した後、
亡くなりました。
その死に際の悲哀を表現した言葉です。
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白眼視
(7)白眼視
①意味:
冷たい目つきで見ること。
冷たく扱うこと。
②エピソード:
酒を飲みながら
世俗を離れた哲学の話しをする
「竹林の七賢※」のリーダー阮籍(思想家)が、
自分の気に入っている人に対しては、
黒目で歓迎の気持ちで接したのに対して、
自分の気に入らない人に対しては、
白目をむき出しにして接したことから
でた言葉です。
※竹林の七賢
中国の三国時代、魏から晋の間に、
竹林の下で、老荘思想をもとに
清談を楽しんだ7人文人たちのことです。
ただ、7人が一堂に会したことは
ないとされています。

おわりに
三国志の英雄たちは、
混迷する時代を生き抜く中で、
自らの信念と知恵を武器に
道を切り拓いていきました。
それは、変化の激しい現代を生きる
私たちにとっても、
大きなヒントになります。
今回紹介した7つの故事が、
あなた自身の選択や行動の
指針となれば幸いです。
歴史は過去のものではありません。
未来を拓く道標でもあります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍:
株式会社HK INTERNATIONAL VISION発行
三国志故事成語辞典
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