はじめに
「論語読みの論語知らず」という言葉があります。
これは、『論語』の内容を理解していても、
それを実生活に活かしていない人を指す言葉です。
そんな『論語』の教えをもとに書かれた書籍が
『論語と算盤』※です。
著者は、日本の近代経済の父とも称される渋沢栄一。
渋沢は生涯を通じて、
『論語』にある「真心と思いやり」の精神を基本理念とし、
500社以上の企業の設立・運営に関わったといわれています。
まさに、論語の教えを実践し、成功を収めた人物です。
以下に、「学び」に関する『論語』の言葉を紹介します。
ぜひ、日々の実践に取り入れてみてください。
※『論語と算盤』
論語の教えから
「私利私欲に走るのではなく、社会全体の利益を考え、
道徳に基づいた経済活動を行うべきだ」
ということが書かれています。

学びに関する論語
学ぶこととは
①子曰く、学んで思わざれば則ちくらし。
思うて学ばざるは則ち殆うし。
②意味
・先生が言われた。
教えられたことを学ぶことや、本を読むだけで、
さらに思慮深く考えなければ、
知識を得るだけになってしまう。
また、考えるだけで自分勝手に
思い込んでいるだけでは危ないものだ。
③補足
・学問とは先生に教えてもらったり、
本を読んだりすることだけでなく、
さらに自分で考えて自分なりの考えを持つことです。
安易な近道を選ばない
①子曰く、異端を攻むるは其れ害のみ。
②意味
・先生が言われた。
王道と言われる道を学んでもいないのに、
裏の道や別の道を選ぶことは、
害にしかならない。
③補足
・ことわざの「学問に王道なし」です。
安易な近道を選ぶのではなく、正しい道を
極めることに価値があります。
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決意を表す
①子曰く、朝に道を聞きては、
夕べに死すとも可なり。
②意味
・先生が言われた。
朝に正しい真実の道が開けたら、
その夜死んでも構わない。
③補足
・朝、人として正しい筋の通った道を
理解できたのなら、
その日のうちに命を終えても悔いはない。
それほどまでに命を懸けて
探求すべきものを持つことは、
実に素晴らしいことです。
学問の目的
①子、子夏に謂いて曰く、
女、君子の儒と為れ。
小人の儒と為ることなかれ。
②意味
・先生が子夏に対して言われた。
子夏よお前は立派な学者になりなさい。
「ただ名誉を得るためや、名前を売るような
卑しい学者にはならないように」と
③補足
・孔子は、学問をする者にも、自分自身を高めて、
理想的な社会を目指す学識や人格が優れた人と、
自分の社会的地位や名声を高めて、
利益に結び付けようとする小人がいると考えていたようです。
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石の上にも三年
①子曰く、三年学びて穀に至らざるは、
得やすからざるのみ。
②意味
・先生が言われた。
三年も学問をしながら、給料もなく、
それでも学問をしている人は、貴重な存在です。
③補足
・ことわざの
「三年飛ばず鳴かず」
「石の上にも三年」です。
忍耐と我慢が大事ということです。
学問に終わりなし
①子曰く、学は及ばざるが如くするもの、
猶おこれを失わんことを恐る。
②意味
・先生が言われた。
学問とは追いつくことのできないものを
追うようなもので、
それでも追いつくことができないと
恐れるようでなければならない。
③補足
・学問を志すということは、
自分はまだ十分ではないと自覚し、
決して満足することなく、たゆまぬ努力し続ける姿勢が
求められるということです。
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でわかる成功のヒント
人の成長は植物の成長に似ている
①子曰く、苗にして秀でざる者あり。
秀でて実らざるものあり。
②意味
・先生が言われた。
芽を出して苗にまで成長したのに、
花を咲かせることのない人がいる。
花は咲いても、実のならない人がいる。
とても残念である。
③補足
・ことわざの
「十で神道十五で天才、二十過ぎてはただの人」
です。
人間の成長を植物の成長にたとえた言葉で、
素質があっても、実らないまま終わってしまう若者をみて、
本人の努力が足らなかったと思うのと同時に、
教育者としての孔子が、手を貸すことができなかったことを
嘆いています。
努力する人を助ける
①子曰く、君子は人の美を成す。
人の悪を成さず。小人は是れに反す。
②意味
・先生が言われた。
「君子」※は、
人が善いことをしようとしているときには助け、
悪いことをしようとしているときにはやめさせる。
しかし、小人は人が善いことをしようとしているときは
足を引っ張り、
悪いことをしようとしているときは、そそのかします。
③補足
・現代に当てはめても、
学校や職場など集団の場所でも
善いことしようとしたときの反応が色々あります。
※君子
孔子の教育の目的の一つは、君子を育成することだった。
学問をよくして、人格的にも優れた人物のことを
君子という。
また優れた人物になろうと努力する人も君子です。
『論語』のなかでは、為政者、または支配する人のことも
君子といっている。
君子と反対の人物として小人がいる。
面白いほどよくわかる論語より引用
名馬に癖あり
①子曰く、馬は其の力を称せず。
その徳を称す。
②意味
・先生が言われた。
名馬は、其の力を褒められるのではなく、
その徳(従順な性質)が褒められるべきである。
③補足
・ことわざの「名馬に癖あり」です。
馬の持つ才能を褒めるのではなく、
その徳を褒めるべきである。
同じように人間も生まれ持った才能があっても、
勉強をしなければ、人生に成功することが難しい。

おわりに
「学び」に関わる『論語の言葉9選』
紹介しましたが、
いかがでしたか?
学びとは、知識を得るだけでなく、
自らを磨き続ける姿勢そのもの。
孔子の言葉は、
時代を超えて私たちに「学びの本質」を
問いかけてきます。
日々の暮らしの中で、
少しずつでも自分を高めていけるよう、
論語の教えを心に留めて歩んでいきたいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍:面白いほどよくわかる論語
石田琢智著
発行所:株式会社日本文芸社


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