はじめに
正月が明けると間もなく、二十四節気のひとつ
「小寒(しょうかん)」がやってきます。
毎年1月6日頃にあたるこの時期は、
「寒の入り」とも呼ばれ、
いよいよ本格的な寒さが始まる合図です。
小寒から節分までのおよそ30日間は
「寒の内(かんのうち)」とされ、
1年のうちでもっとも寒さが厳しくなる時期
といわれています。
「小寒の氷、大寒に解く」※という
故事があるように、
暦の上では大寒のほうが寒さのピークと
されていますが、
実際には小寒の頃に最も冷え込む年も
少なくありません。
今回は、そんな冬の入り口「小寒」について
三つの候や季節の習わし、
寒さの中で気をつけたいことなどを
わかりやすく紹介します。
※
小寒よりも本来寒いはずの大寒の方が
暖かいという意味から、
物事が必ずしも順調に進むわけではない
ことの例えです。

小寒とは
2026年の小寒は1月5日(月)
小寒は毎年1月6日頃ですが、
次の二十四節気の大寒までの
15日間を表す場合があります。
15日を5日ずつを
初候(しょこう)
次候(じこう)
末候(まっこう))
の三つに分け、
それぞれの頃の自然界の色々な
営みを言葉で表します。
*小寒の初候
時期:1月6日~1月10日頃
この時期を表す言葉:
芹乃栄
(せりすなわちさかう)
意味:
・芹が盛んに育つ頃。
冷たい水辺に競い合うように
生えていることが「芹」の名前の由来です。
・1月7日は七草粥を食べ
疲れた胃を休め、野菜不足を補います。

*小寒の次候
時期:1月11日~1月15日頃
この時期を表す言葉:
・水泉動
(しみずあたたかをふくむ)
意味:
・地中で凍っていた泉が動き始める頃。
厳しい寒さが続く時期、
地中では水が暖かくなり始め、
春に向けて少しずつ動きだす。
・1月11日は鏡開きです。
鏡餅は硬いので木槌などでたたいて
割ります。
刃物はNGです。

*小寒の末候
時期:1月16日~1月20日頃
この時期を表す言葉:
・雉始雊
(きじはじめてなく)
意味:
・雉が鳴き始める頃。
雉は日本の国鳥です。
激しく振る羽音は
母衣打ち(ほろうち)と呼ばる、
早春の風物詩です。
・1月16日は藪入り、
かつては商家の奉公人やお嫁さんが
休暇をもらって里に帰る日でした。

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小寒のならわし
小寒の頃は池や湖の氷の厚さが増し、
寒さが厳しいだけに「春」が待ち遠しくなります。
年賀状を出しそびれた、
喪中だった場合この日から
「寒中見舞い」になります。
この寒さを利用して始まる仕事があります。
この時期に汲まれる水を「寒の水」といい、
昔から浄化作用がみなぎっていると
言われています。
「寒の水は腐らない」といわれ
味噌や日本酒を造るのに使われています。
農業関係の習わしでは、
「寒四郎」※1と「寒九の雨」※2という言葉があります。
※1・寒四郎
「小寒」から数えて
四日目を厳しい寒さの注意喚起で、
麦作りの厄日とされています。
この日に晴れるとその年は豊作
だといわれています。
※2・寒九の雨
「小寒」から数えて九日目に
雨が降ると縁起がよく、
その年の豊作の吉兆とされました。
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小寒の頃に注意すること
この時期は風邪やインフルエンザに注意が必要です。
**対策**
・うがい、手洗いを徹底する
・加湿器などを使い室内の湿度を保つ
・規則正しい生活をする
・首、足首、手首等、
首と名が付く部位を温める
・外出時の防寒対策をしっかりする。
・根菜類や生姜などの体を温める食材を
意識的に取り入れる。
以上万全の対策で風邪やインフルエンザを
吹き飛ばしましょう。
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おわりに
引き締まった空気に包まれる小寒の頃。
自然のささやきに耳を澄ませ、
古くからの習わしに心を寄せることで、
日々の暮らしにも豊かさが生まれます。
寒さの中にある美しさを感じながら、
体調管理に気をつけて、
心温まる冬を過ごしてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍:
株式会社講談社発行
岩下宣子著
日本人なら知っておきたいしきたり大全


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