はじめに
お正月の縁起物に「宝船に乗った七福神」の絵が
描かれているのをよく見かけます。
何故「宝船に乗った七福神」が
縁起が良いのか?
江戸時代にさかのぼりますが、
「1月2日に見る初夢」で、
「宝船に乗った七福神」を枕に敷いて寝ると
「良い夢」を見ることができ、
「幸運に恵まれる」という話しが広まりました。
それ以来「宝船に乗った七福神」は、
縁起が良いとされ「置物」などで
売り出されています。
「宝船」は縁起が良いと分かりますが、
なぜ、船でなければいけないのでしょうか?
古代の日本では
「海の果てに多くの神様が住んでいる」
との言い伝えがありました。
そこから
「海の果てから神様が幸運を持ってきてくれる」
という思想が広まりました。
ところで、
神様を数えるときに「柱」を使いますが、
それは「家々の柱には神様がいる」と
いわれているからです。
今日から「柱」の見方が変わりそうですね。
それでは「七福神の名前、呼び方、ご利益」を
紹介します。
最後まで読んで頂き活用していただければ幸いです。

七福神の名前(呼び方)とご利益
恵比寿天(えびすてん)

トレードマーク:
烏帽子帽をかぶり、鯛を左手で抱えて、
右手で釣り竿をもっています。
七福神のなかでただ一柱「日本出身の神様です」
日本神話の「いざなぎのみこと」と
「いざなみのみこと」との間に生まれた
第三子である
「ひるこのみこと」と伝わっています。
逸話として、
三歳になっても歩くことができなかったので、
海に連れていかれ船に乗せられて、
捨てられたと言われています。
その後、
流れ着いた島で人々から手厚く祀られたのが
信仰の始まりです。
何故、祀られたのか?
その由来として島国である日本は
昔から海から漂着してきた物は縁起がよく
人々に富と幸運をもたらす※と
されていました。
※
その昔「飢饉」があったときに
偶然にもクジラが流れ着き、
人々を「飢饉」から救ったとの言い伝えが
あります。
恵比寿天は、
昔から日本人に一番親しまれた神様で、
「えびっさん」と親しみを込めた呼び方を
されています。
恵比寿天にまつわる行事として、
特に有名なのが恵比寿天を祀る
「えびす神社の総本宮・西宮神社」で
1月10日に行われる
「その年の福男を決める開門神事」があります。
その他「えびす講」というお祭りもあります。
また「神無月」には、多くの神様が出雲に行く中、
出雲に行かずに留守番をするのが、
恵比寿天とされています。
恵比寿天のご利益:
商売繁盛、大漁、五穀豊穣
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大黒天(だいこくてん)

トレードマーク:
頭巾をかぶり、右手に打ち出の小づちを持ち、
左手で大きな袋を背負い、
米俵二俵の上に乗っています。
元々はインドのヒンズー教の神様で、
「創造と破壊をつかさどるシヴァ神の化身」
とされています。
インドから中国を経て、日本に「仏教を保護する神様」
として伝来しました。
その後「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と結びつき
「神仏習合」※となりました。
ここから「神話の因幡の白兎」に出てくる
「大国様は大黒天と同一の神様」だとの
言い伝えがあります。
※神仏習合
日本古来の神道と仏教が融合し、
お互いの信仰や儀式を取り入れ合い
一つの信仰として生まれた現象のことです。
大黒天のトレードマークの頭巾には、
上を見ないという謙虚さ
打ち出のづちには、
何でも出てくる宝物
米俵二俵には、
二俵で我慢する欲張らない心
という意味があります。
また、背負っている袋には、
七宝の
「寿命、人望、蜻蛉、清麗、威光、愛嬌、大量」
が入っています。
大黒天は台所の神様と言われ、
「大黒柱」は大黒天からきています。
大国天の縁日:
大黒天の縁日は60日に1回ある
「甲子(きのえね)」に行われます。
甲子の干支はネズミですが、
ネズミが関係ある理由として、
大黒天が「須佐之男命(すさのおのみこと)」から
試練を与えられたときに
ネズミに助けられたからだと言われています。
「子日(ねのひ)」は、十二支なので
12日に1回ありますが、
この日に「ネズミにお願い」すると
大黒天まで届けてくれると言われています。
大黒天のご利益:
商売繁盛、五穀豊穣、福徳開運
弁財天(べんざいてん)

トレードマーク:
琵琶を弾いている優雅な姿です。
ヒンズー教の女神である
「サウスヴァティー」が仏教に取り入れられた
とされています。
七福神の中では「紅一点」といった存在です。
ところが嫉妬深い神様と言われています。
逸話として「七福神の一柱の毘沙門天」の
奥さんを嫉妬心から追い払って
しまったということです。
そのため「男女を別れさす神様」とも
言われています。
弁財天にまつわる言い伝え:
ある村に「田畑を荒らす龍」が住んでいまいた。
その龍が弁財天を好きになってしまったので、
弁財天は「田畑を荒らさない」という条件で、
結婚しました。
その後は「龍もおとなしくなり」村人ともども
幸せになりました。
弁財天のご利益:
縁結び、恋愛成就、金運、財運、
学業上達、芸事上達
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毘沙門天(びしゃもんてん)

トレードマーク:
右手に槍を持ち、武具を身にまとっています。
インドの「神様」です。
仏教のすべてを守る四天王でインドの北を
守っていました。
四天王の中では最強といわれ、
仏教とともに日本に伝来しました。
当時は「仏教や毘沙門天の信者」は
少なかったのですが、
仏教を信仰し、毘沙門天を信仰していた
「聖徳太子(厩戸皇子)」の前に現れ戦勝法を授け、
その結果「戦いに勝つことができた」と広く伝わり、
信者が増えたとの言い伝えがあります。
さらに「戦国大名の上杉謙信」は
「自分は毘沙門天の生まれ変わり」と言い
旗には毘沙門天の「毘」を入れていました。
毘沙門天の使いは「ムカデ」と言われていますが、
理由は定かではありません。
毘沙門天のご利益:
勝運、開運厄除け、家内安全
布袋尊(ほていそん)

トレードマーク:
太鼓腹で右手に扇子、左手で大きな袋
を持っています。
七福神の中で唯一実在したと言われています。
モデルは「かいし」という中国のお坊さんです。
超能力の持ち主で、占いが得意です。
中国を放浪していたお坊さんで、
布袋の語源となった袋を持ち歩いて
施しを受けた物を入れていました。
日本には、仏教とともに伝来しました。
当時は水墨画に描かれ人気が出て、
徐々に受け入れられるようになりました。
布袋尊の持ち物では「袋」が
最も意味のある持ち物で施しを受けた袋には
人々の「慈しみや感謝の気持ち」が
入っていると言われています。
布袋尊のご利益:
開運、夫婦円満、子宝、先客万来
福禄寿(ふくろくじゅ)

トレードマーク:
体の半分くらいの頭と長いひげで、
右手に杖を持っています。
道教の神様で「南極星の化身・南極老人」
と言われています。
福を表す星、
財産を表す星、
長寿を表す星、
の三つの星を一つにした神様
と言われています。
中国人が理想とする
「幸福、身分、長寿を持った神様」
だと言われています。
大酒飲みと言われ、お金が入るとすぐに
飲み代になってしまったと言われています。
寿老人と同一神との説もあります。
寿老人のご利益:
子孫繁栄、健康長寿、家庭円満
寿老人(じゅろうじん)

トレードマーク:
背が低く、頭巾をかぶり、右手に巻物のついた杖、
左手に桃を持っています。
「道教の神様である南極老人星」の化身とされています。
白髭明神とも言われています。
「樹木の樹から樹老人」とも呼ばれ
樹木に生命力があることから「長寿の神」
とも言われています。
寿老人の頭の長さは、
人のことをバカにしない謙虚な態度を
表しています。
福禄寿と同一神とも言われています。
寿老人のご利益:
健康長寿、家庭円満、子孫繫栄
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おわりに
七福神が現在のように定着したのは、
江戸時代中頃からとされています。
また七福神詣といわれる
「正月に七福神を祀ってある
神社などを回り開運招福」
をすることもこの頃から
始まったと言われています。
現在では「お参り」だけでなく「観光」と
いう要素もあり「○○七福神巡り」が
全国各地にあります。
また七福神のご利益は
それぞれありますので、
ならび順が気になるところですが、
ならび順は特に決まりはありません。
あなたが望むご利益がある
「神様」のならび順
という考え方もあります。
あなたも縁起の良い七福神
それぞれにお願いして、
幸運を引き寄せてください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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